本当の“悪人”は誰かー

『罪と悪』

高良健吾 大東駿介 石田卓也  村上淳 佐藤浩市(特別出演) 椎名桔平 監督・脚本 齊藤勇起 製作プロダクション ザフール 配給 ナカチカピクチャーズ

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高良健吾
齊藤さんが助監督の頃から知っていて、オファーを頂いた当時はご近所さんでした。
たまたま道で会うことが多く、そこで「罪と悪」のまだ形になる前の話をして頂き、
「その時が来たら、高良にお願いしたい」と言って頂きました。
それが数年前の話です。
あの時、道端でコーヒーを飲みながら話していた企画が
やっと形になるという事でとても嬉しかったです。
齊藤さんの初監督作品。
なにがなんでも齊藤監督の力になりたいと思いました。
現場はとにかく刺激的で、齊藤さんの想いを、
現場のみんながどうにか表現しようと必死でした。
齊藤さんの地元である福井の方々の協力も手厚く、感謝しかありません。
みんなで悩み苦しみ、表現し、
ここまで現場に強く結びついた経験は今までなかったと思うくらい、濃い時間でした。
福井での撮影で、地元の方々と仲良くなり、
今でも思い出すくらい特別なものになりました。
2022の夏に、現場のスタッフ、キャスト、
福井の方々の協力によって出来上がった「罪と悪」は、
明るく、見やすい作品ではなく、問題作だと思いますが。
この世の中に堂々と向き合ってお届けできればと思います。
お楽しみに。
大東駿介
齊藤勇起初監督作には是非参加させてほしい。
映画『草の響き』撮影時、
函館のスナック青りんごのカウンターで、
当時助監督を務めていた齊藤氏と約束をしたあの夜の出来事が現実になりました。
この作品を齊藤監督の故郷、
福井県の最高のロケーションでこの20年、俳優として同じ時代を歩んできた高良健吾さん、
石田卓也さんと共にかたちに出来たことを心から嬉しく思います。
歪な過去を背負った3人の幼馴染の物語。
撮影オールアップ時、深夜、
僕たちの頭上に3羽の真っ白な鳥が旋回していました。
夢のような時間でした。
この作品が皆様に届く日を楽しみにしています。
石田卓也
脚本を読ませて頂いて最初に、
朔という役に良くも悪くも人間臭さを感じました。
「これだ、待ってたよ!」と思う役に出会える事は滅多にありませんが、
まさにそれでした。
撮影現場で共演者の方とお芝居をすると、
やはり脚本を読んでいるだけではわからない心の動きや、
空気感がたくさん出てきて一瞬一瞬の緊張感がありました。
どんなシーンになるのか演じている僕達がとても楽しみです。
一方で現場は映画内容とは真逆でとても穏やかで、
監督がとてもフレキシブルに
その場で出たアイデアを柔軟に取り入れているのが印象的でした。
映画を観る前それから観た後で、
タイトルにもなっている「罪と悪」について
皆さんがどんな想いを抱いていただけるのか?
自問自答してどんな答えを出していただけるのか?
皆さんと共有できたら嬉しいです。
お楽しみにしてください!
村上淳
齊藤さんが撮る。オファーをいただいた。
そこに断る理由はひとつもありませんでした。
監督の細部にわたる"こだわり"を垣間見れたいくつもの瞬間。
僕は高良健吾くんと絡むシーンが多かったのですが
"その瞬間に起こった心の動き"は間違いなくキャメラがとらえていたと思います。
高良くんとの共演については、
先輩・後輩やキャリアの長さは無関係としてお聞きいただけたらと思います。
素晴らしく"いい眼"をしていました。
キャラクターとのシンクロ率が高かったからでしょう。
佐藤浩市
今回ワンシーンだけの参加でしたが、
ロケ地福井の皆さんの協力を含め、
物造りの熱さを感じた現場でした。
齋藤監督、高良健吾くん、罪と悪のオールスタッフ、
キャストの皆さん映画の完成おめでとうございます!
椎名桔平
名だたる監督たちの助監督を経験してきた齊藤勇起監督。
自ら脚本を書き、イーストウッドの「ミスティックリバー」の様な震える映画を撮るという。
三人の少年が起こした事件が其々の人生に重くのしかかっていく。
こんな骨太な人間ドラマは大好きだ。
監督の故郷でもある福井の長閑な風景の中、
きっと震えさせてくれる映画が生まれるとワクワクしています。
監督・脚本:齊藤勇起
遠い記憶の中でずっと引っかかっていた出来事から着想したオリジナルストーリーです。
後悔の念と共に封じ込めてた記憶と向き合うことで
少しずつ前進しては後退しての繰り返しで
なかなかゴールまで辿り着けませんでした。
最後に出した答えも正しかったのかは分かりませんが
高良さん、大東さん、石田さんの3人が導き出してくれた結末は
自分も考えていなかった時を超えてのアンサーでした。
この作品への俳優部、
スタッフの志の純度の高さが後押ししてくれて出来上がった結果です。
映画はお客さんの皆さんに観ていただくことで
本当の終わりを迎えます。
多くの方と共に結末を見届ければ
これほど喜ばしいことはありません。
いつの日かこの映画について一緒に語り合える日を待っています。
どうぞよろしくお願いします。